高専(高等専門学校、5年生の高校と短大を合わせたような学校)を卒業していくらか時間が経ちますが高専で学んできて感じた、高専を勧める人・勧めない人について、私の考えをまとめます。

個人の意見なので、最終的に判断をするのは受験する学生さんです。

私の高専時代

中学生の時、塾に置いてあったパンフレットを見て、高専を知り、体験入学等に参加して進学を決めました。

私が在籍していた学科は、専門分野として電子工学と情報工学そして機械工学を広く学べる学科でした。実際のカリキュラムをみると結構深く、電気・電子系のことを勉強しました。それにプラスするように、プログラミングなどを含む情報工学、機械力学から精密高額までの講義がありました。電気系では少し複雑になった電子回路を理解できるまで、情報系はC言語を一通り書け、コンピュータがどのように動作しているのかまで、機械系は簡単な力学モデルを解析できるまでといった感じのことを学びました。

4・5年次に行う研究では、私はWebアプリケーションとAndroidアプリケーション、電子工作を使ったIoTのような開発をテーマに研究していました。研究という感じよりは開発ですね。

私の学科は就職と進学が6:4ほどの割合で、就職はさすが高専という感じで、名前の聞いたことのない会社に入社した人はいませんでした。大学編入者は国立から私立まで様々でした。

 

高専入学を勧める人・勧めない人

どの学校を選ぶにしてもそうですが、何をやりたいかがある程度明確に決まっていた方がいいと思います。特に高専を志望する学生は、多くの場合、工業系の道に進むことになるでしょう。もちろん、何らかのタイミングで退学し進路を変更してもいいと思いますが、私の知り合いはかなり苦労していました。そのため、ある程度明確に自分の将来の道を考えて進学したほうがいいと思います。

私が高専入学を勧める人は以下のような人です。

  • 工学系の勉強が好き・興味がある
  • 高専へ進学したことに責任が持てる
  • なぜ高専へ進学するか、理由が明確にある

一方、勧めない人は以下のような人です。

  • 数学ができるというだけの理由
  • 就職・進学がいいからという理由
  • 勧められたから

 

私の学科では進学するのはほとんどが上位の成績の人でそれ以外の人が就職というような感じでした。そして、上位にいた人たちの特徴は、工学系の勉強が好きで、自分の目標がある人がほとんどで、その中でも研究の成果がずば抜けて優れている学生は日頃からロボットを作ったり、ソフトウェア開発をしたり、電子工作をしたり、など手を動かしている人たちでした。この事実から、そのようなことが好きな人が高専にはあっているのかなと、私は考えます。

 

数学のスキルは必要か?

はっきり言って必要です。単位をとるという目的だけで必要と言っているのではなく、工学系の人間として最低限必要なことを得る必要があるからです。専門科目の理解をするために数学の講義があると言っても過言ではないでしょう。これらを習得するためにはもちろんそれまでの数学のスキルが必要となります。そのため、どこかで数学に躓くと、他の専門の講義にも影響が出てきます。これでは、高専に進学した意味がないと思います。ただ、しっかりと数学の知識を得るための努力ができる人はその努力の分だけ、成績として結果を残せ、その努力は研究などに役に立つでしょう。そのようなことができる人こそ、高専に向いているでしょう。単に、好き嫌いで判断はしないほうがいいと思います。できなくても、必ず、教員が助けてくれます。

私は専門科目だけできるから数学なんて必要ないという人もいますが、確かにそのような人材の需要があるのは事実だと思います。しかし、数学的な処理や解析ができる人、しっかりと理論が理解できている人が今の社会で本当に役に立つ人材だと思います。

 

留年について

私の同級生は10人ほど留年・退学しています。2回留年した人もいます。少し厳しいことを言うかもしれませんが、低学年のうちから留年をした人、しそうな人は多くの場合、高専に向いていない気がします。そのような人は早めに進路を変更したほうがいいかもしれないと思います。せっかく、高専に入学したのなら是非、成績優秀な学生になれるように頑張って欲しいと思います。

 

高専を卒業した今思うこと

私の個人的な経験から高専入学を勧める人・勧めない人をまとめてみました。進学を希望する人・迷っている人に参考になればいいと思っています。また、一般の進学校に入学しても電子工作やプログラミングはできます。本やインターネットの情報を使えばある程度のことができるようになるでしょう。そして何かに迷ったのであれば、是非その分野の人に質問をしてみてください。人に質問をすることで思考が整理され、さらなる理解への手助けとなると思います。

もちろん私に質問してもらっても結構です、多少のことなら力になれるかもしれません。ちなみに私は、C言語とアセンブリ言語を学校で学んだことで、独学で様々なプログラミング言語を扱えるようになりました。そして気づけば、基本情報処理技術者試験をノー勉で合格するまでの知識がついていました。最初の一歩が大変なだけで、それ以降はある程度のレベルまで意外とすんなりいけるでしょう。

高専入学を目指す中学生の皆さん、頑張ってください。